HM90にESXiインストールしてCML2動かすまで

前回の記事でMinisforum EliteMini HM90のセットアップまで行ったので、ESXiとCML2の構築を行っていく younishi.hatenablog.com

ESXiインストール

すでにHM90でESXiを構築している先人さまがいるのでありがたく参考にさせて頂きます

qiita.com

参考記事にもあるように、コミュニティ版のNICドライバーを含めたカスタムイメージを作成するために、Windows上でPowerCLI及びImage Builderの動作環境を用意する必要がある。 カスタムイメージの作成はこちらの記事を参考にさせてもらいました

github.com

あとは通常のESXiインストールと手順は変わらず、インストールも問題なく完了。

CML2インストール

AMDにも対応はしているけど一部動作しないor不安定であるため、不安ならIntel processor環境で動かしたほうが無難

https://developer.cisco.com/docs/modeling-labs/#system-requirements

ちょうどインストールするタイミングで version 2.3 がリリースされていたので、2.3でインストールしていく

https://developer.cisco.com/docs/modeling-labs/#!cml-release-notes

ちなみにIOS-XRvが7.4.1に対応しているみたいでSRv6にも対応してそう

Release Notes for Cisco IOS XRv 9000 Routers, IOS XR Release 7.4.1 - Cisco

インストールはこちらの手順に沿って実行していく

https://developer.cisco.com/docs/modeling-labs/#!deploying-the-ova-on-esxi-server

手順通りで問題ないが、VM OptionsのLatency SensitivityをHighにした場合、CPUを一定数予約しておく必要があり、そのとおりに設定してもリソース不足エラーで設定投入ができなかったため、この設定だけ実施せず構築した。

8CPU, 55GB, 1.5TBで認識されていてとてもいい。いくつかIOSvなど立ち上げてみたが特にストレスもなく問題なく使えている。

f:id:younishi:20220321220018p:plain

ただし、XRv9000だけそのままでは起動しなかったため色々調べた結果、下記の手順で起動することを確認。

  • CML2 GUI上でXRv9000を起動してすぐ停止する
  • Cockpit (port 9090)にアクセス
  • sudo virsh list --all で対象VMのname確認
  • sudo virsh edit vm_name
  • <cpu>内に下記を追記

        <feature policy='require' name='sse4.2'/>
    
  • CML2 GUI上から起動

参考ページ

https://ciscolearningservices.force.com/cln/s/question/0D53i00000VDsBSCA1/xrv9000-does-not-boot-on-amd-ryzen-cpu

virtualization - How to make the KVM enable CPU flags(sse4_2)to the guest - Super User

Minisforum EliteMini HM90を買った

目的

自宅でCML2(Cisco Modeling Labs 2)を動かしてネットワークの検証環境を構築するため

必要スペック

  • 自宅スペースの関係でIntel NUCくらいのミニPCがいい
  • CML2の動作要件を満たすこと。特にCPUコア数は4以上だけど、xrv9kを動かすならコア数は8コアは欲しいところ
  • 仮想基盤はESXiを動かすので、ESXi動作実績のあるものがいい(NICドライバがなくて認識しないものもあるみたい)

選定

下記のものを候補にあげ、Minisforum EliteMini HM90 か HX90の2つで最後まで悩んだ。
搭載CPUについてはそれぞれAMD Ryzen 9の4900Hと5900HXという型番で、HX90のほうが若干CPU性能が高いようだけど、どちらも8コア16スレッドではあってそこまで差は気にならないかなと。
HX90は縦置きができるのも魅力だなぁとか、EthernetポートがHX90は1つだけどHM90は2つかぁとか今後の使い方を考えて悩んでいたけど、結局2/26当時で14,000円くらい安かったHM90を選んだ(18,000円引きされてた)

Minisforum EliteMini HM90
Minisforum EliteMini HM90 Mini PC AMD Ryzen 9 4900H ミニPC – Minisforum JP

Minisforum EliteMini HX90
Minisforum EliteMini HX90 AMD Ryzen 9 5900HX Mini PC – Minisforum JP

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その他調達

メモリ

64GBまで積めるので、SODIMM DDR4のもので2666, 3200あたりで探した
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ストレージ

M.2 PCIe3.0×NVMe対応スロット * 1、2.5inch SATAスロット * 2まで搭載できるが予算の関係でM.2 SSD 1TB×1とSATA SSD 1TB×1の2台構成にする
あんまり知らなかったけどM.2 SSDのほうが安いんだ...

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あとM.2 NVMe SSDは結構熱を持つみたいでミニPCで運用するならなおさら放熱する必要があるかなと思ってヒートシンクも購入。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B076YZMQR5/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o01_s00?ie=UTF8&psc=1

最初これを買ったけど蓋に干渉してしまって閉められなかったので上のものを後から購入した

Amazon | M.2 2280mm SSD両面ヒートシンク、PC / PS5用サーマルシリコンパッド付きM.2 PCIE NVMe SSD (銀色) | MHQJRH | ヒートシンク 通販

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セットアップ

2/26に発注して届いたのは3/14だった。Fedexで配送状況が見れるけど配達予想日過ぎても来ないから電話してみたらまだ発送元から商品を受け取っていませんと言われたので、最初から2週間はかかるものと思ってたほうが精神的にいい。

今回購入した物品たち。合計で11万くらい。 f:id:younishi:20220321205629j:plain

基盤 f:id:younishi:20220321210848j:plain

メモリ取り付け f:id:younishi:20220321210552j:plain

裏蓋にSSDを取り付けて f:id:younishi:20220321211013j:plain

付属のSATAケーブルを f:id:younishi:20220321211046j:plain

接続 f:id:younishi:20220321211109j:plain

M.2 SSDヒートシンクを取り付けて f:id:younishi:20220321212035j:plain

最終的にこんな感じ f:id:younishi:20220321212058j:plain

写真撮り忘れましたが、電源を入れたら問題なくBIOS起動しました。 次の記事でESXi構築とCML2のインストールやっていきます。

参考サイト

ESXi on AMD版NUC 導入レポ - Qiita

MINISFORUM EliteMini HM90 ってどう? - vHoge

Ryzen比較表【2022年最新】世代や種類別にRyzenのCPUを比較

メモリにも種類がある?DDR4のメモリは何が違うの?|ドスパラ通販【公式】

長年使ってきたwindows10をクリーンインストールした

BTOPCとして購入してから約4年間、特にメンテナンスもせずに使い続けてきたWindowsだが、最近処理がもっさりしたり周辺機器の接続が瞬断したり、前触れもなく急に再起動することが増えたのでこの機会にクリーンインストールを実施した。作業ログを残すのが目的の記事。

バックアップ手順

以下の2つのバックアップ実行手順を調べたが、Dドライブに保持しているデータだけバックアップ取れれば良かったので、外付けHDDに直接コピーした。なんならデータを保持しているDドライブは初期化しないのでクリーンインストールのためにバックアップも必要ないといえば必要ない。

システムバックアップ

システムごとバックアップの時点まで戻したい時に使う

  • メニューからコントロールパネルを検索して表示
  • バックアップと復元(Windows7)
  • システムイメージの作成

ファイル単位でのバックアップ

指定したファイルを定期的に指定ドライブにバックアップする

  • 設定 -> 更新とセキュリティ -> バックアップ
    • ファイル履歴を使用してバックアップ
      • ドライブの追加
    • その他のオプションからバックアップ対象となるフォルダやファイルを選択する

クリーンインストール手順

  • 設定 -> 更新とセキュリティ -> 回復
    • このPCを初期設定に戻す を選択
  • すべてを削除する
    • クラウドからダウンロード
    • 設定の変更
      • すべてのドライブからファイルを削除しますか?の項目が いいえ。Windowsドライブのみ になっていることを確認する(データ諸々が含まれているDドライブは初期化したくないため)
  • リセットを実行すると、ダウンロードが始まり自動的に再インストールが実行される

クリーンインストール

ライセンスの再適用必要かと思ったが、Microsoftアカウントを登録してPCを紐づけていたので、ログインするだけで使用可能になった。 あとはレジストリいじってcaps->ctrlにしたり、自動ログイン有効にしたりした。